2017年6月30日金曜日

障害者の就労支援会議に参加してきました

 6月9日、紋別市博物館の郷土学習室で開催された『障がい者就労支援連絡会 紋別』に参加してきました。


 主催は、北見市にある「オホーツク障がい者就業・生活支援センター・あおぞら」で、市内の障害者施設の関係者だけでなく、周辺自治体の職員や農協、水産加工、生協の関係者も参加し、障害者の就労支援について話し合いが行われました。

 議員での参加は私一人でしたが、多方面からの参加者に、障害者の就労支援がすこしづつではあっても、広がっていることを実感しました。

 事例として報告された「滝上リハビリセンター」で清掃の仕事に就いている知的障害を持つ青年の話は、興味深く聞きました。

 なれない清掃の仕事。

 それに戸惑う事業者側。

 障害者にどう接し、どう仕事を覚えてもらうのか。試行錯誤が続いたといいます。

 障害者の職場での支援を行う専門職「ジョブコーチ」の援助を受け職場環境を改善し、今では立派に業務をこなしているといいます。

 リハビリセンターの方は、障害者雇用という側面だけでなく、様々な面で気付くことが多く、人材育成にも役立っている。と述べていました。

 この青年も発言し、「覚えることが多く大変だった。これからは、廊下を一人でできるようになりたい。たくさんお金を貯めて、両親を旅行に連れていきたい」と語り、大きな拍手に包まれました。

 法律では、従業員50人以上の規模の企業では2%以上の障害者を雇用する義務があります。

 しかし、ハローワーク紋別管内では、対象企業15で23人程度の障害者雇用が義務付けられていますが、実際は17人程度。

 2%の雇用義務を達成している企業も7つしかない状況です。

 障害者の雇用を広げるには、私たち自身が障害者への理解を深めること、障害者トライアル雇用制度のような企業への国の助成制度を拡充すること、障害者自身も就労につながる教育や訓練を受けられる仕組みを数多く作ること、などが必要です。

 この会議には、紋別市からも障害者就労に関する報告がありました。

 就労継続A型「植物工場」を開設し、今後はグループホームの建設などを検討しており、障害者が社会の一員として、安心して紋別に住み続けられるよう、障害者就労をマチの戦略的課題に位置付けている、との発言がありました。

 それが、言葉だけにならないよう、しっかり見守っていかなければ…と思っています。

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